へつらえない系女子
私の長年の観察によれば、3人以上の女の集団には必ずボスができる
それが実際のボス=上司であればあまり問題はないのだが、大概はその中で一番性格のキツい美人か、一番声の大きい不美人である。
周りの人間は適当に合わせているだけで、心の中ではどう思っているかは察するにあまりあるが、
どうも私にはこの、女社会で必須スキルである、女ボスに適当に調子を合わせるということができない。
上司になら可能なのだが、女ボス相手だと「何の権限があってお前は私に対していばるのだ」と思う。もちろんそんなことは面と向かって言わないのだが、悲しいかな、態度で伝わってしまうようだ。(えー!すごーい!かわいー!どこで買ったんですかぁ?がいえない)
必然的に「なんだ!あいつは!生意気な!」と睨まれる羽目になるのだが、何度もこのような事態が繰り返された結果、ソリューションを見いだすにいたった。
それは、「あいつは変な奴だ。自分たちとは違う。」と思われることである。
どうも観察していると、男性は彼女たちのターゲット外だし、同僚の外国人女性もターゲット外だ。年が離れていても対象外だし、役職、職種が違っても対象外だ。
要は同カテゴリーのなかだけでいばっているのである。
ということは、自己研鑽に励み出世したり資格取ったりと同カテゴリーから抜け出すのが一番理想的なソリューションなわけだが、これには数年スパンで取り組まねばならないし、抜け出した先にも女がいる限り同じことだ。
その点、あいつは変な奴だと思われることは割と短期間で可能なことのように思われる。
転職早々、「先日夫の赴任地のアフリカから帰国しました。ルガンダ語が話せます。」とか
「サンスクリット語を勉強中です」とか
要はテレビドラマの話題で盛り上がるOLたちの住む世界とかけ離れていれば何でもいいのだが、こうすると、彼女たちから、変な奴として相手にしてもらえなくなる(もちろん願ったり叶ったりである)。
また、面白いやつだと思ってくれる人も中にはいるから、人間関係が希薄ということにもならない。
変な奴だと思われること、それが女社会でへつらわずに生きていくコツである。