適応能力

「最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるのでもない。

唯一生き残ることが出来るのは、
変化できる者である。」と本当にダーウィンが言ったかどうかはおいといて、生命の誕生から連綿と命を繋げてきたものたちの子孫たる我々には恐るべきほどの適応能力が備わっていて、物の話では 結婚したり宝くじに当たったり目標を達成したりした幸福感も 離婚したり死別したり障害を負ったりした絶望も 時間がたてばその状態に慣れることで薄れていって大体元の程度に戻るそうだ。

ずっと幸福で居続けられないことはずっと不幸で居続けなくてよいことと表裏一体であり生存には有利なのかもしれないが、幸福を追求せよと煽りたてる(消費活動を活発にするために)社会のなかでは幸福でない自分にはなにか重大な問題があるように思ってしまう。

だけど私が幸福でないのはご先祖様から受け継いだ適応能力のせいだ。それは絶望から私を救い、幸福を奪う。そして生命を繋いでいく。