真実はない

同程度の厳しいストレス状況下で、「ストレスは健康に悪い」と考えていた人たちの寿命は短く、「ストレスは成長の機会だ」と捉えていた人たちの寿命は、ストレスの少ない人たちよりも長く、そして幸福だったという。

 

ストレスは健康に良いのか悪いのか。真実は分からない。第一ほんの数十年しか生きていない人間に、46億年の地球の真実なんて分かりっこない。

 

それならば、自分にとってより目的適合的な考え方を「採用」すればいいだけだ。

 

自分は美しいの醜いのか。死んだら消滅するのかあの世にいくのか。輪廻転生はあるのかないのか。戦争はよいのか悪いのか。そこに人間にわかる真実はない。ただどう考える方が自分の目的に沿うかを思考し、そちらを採用することしかできない。それは決して真実ではないから、もし目的に合わなくなったら、軽やかにそれを捨てられる。

自分の思い込みを一つ一つ点検し、それを採用していることがベターなのか否か検討する膨大な作業、なんてワクワクするのだろう。

 

万人にとっての正しさはないけれど、それぞれにとってのベターはあるのだ。